微笑みながら寝室に来た妻が「好きな人の子供がお腹にいます。貴方の子供として産みたい」と

先日の土曜、妻が寝室に入ってきました。

いつもは子供部屋で2人の子と寝ているので、一緒に寝る事はありません。
春先からはレスと言ってもいい位で…
兎に角久しぶりに「ニコッ」と笑みを浮かべながらベッドに近づいて来ました。

結婚して8年が過ぎています。
その間、同居こそしていないものの、私の母親との関係や子供の事で、彼女はかなりのストレスを抱えていたと思います。

仕事柄、付き合いも多く、十分に悩みも聞いてやる事も出来なかった。
夫としては力不足だったのでしょう。

ある時妻に
「もう貴方に対して愛は感じられないわ、家族としての情はあるけど…」と言われました、正直ショックでした。

でもしょうがない、彼女がそんな状態になる前になんとか出来たかも…
自分を責めました、そして何時か彼女の気持ちが戻ってくれればと努力するように努めていました。

久しぶりに見た妻の笑顔に、ドキドキしました。
ベッドに入ってきた彼女を後から抱きしめ、うなじを愛撫していたら急にこちらに向き直り、姿勢を正して

「話したいことがあります」と言うのです、

長くなるので短くまとめます。

私はあなたを裏切ってしまいました、好きな人がいてその人の子供がお腹にいます。
昨日病院に行って診てもらったら、4週目に入ったとこらしいの。

絶対に許されない事だと思うけど、私は堕ろしたくない。
彼は、何年かかっても今の奥さんと別れて迎えに行きたいと言ってるけど…

…本当に虫のいい話だとは思うけど、この子を貴方の子供として家族として、産んで育てていく事を許して欲しい。

貴方がそれを許してくれれば、もう私には家族の事しか見えないわ。
相手の人とも二度と逢わないって誓う…本当に御免なさい。

「お願い殴って」
と、妻は最後に言いました。
拳を固める気力さえ無かった…

許してもらえないなら中絶するそうです。
でも、私自身どうしたら良いのか判らないんです、今のところ。

結婚当初は、不妊治療が必要で夫婦共にボロボロになりました。
特に彼女は流産も経験しています。

そういう経験も踏まえて言います
離婚する事になろうが、やり直す事になろうが
そこに在る生命に比べれば大した問題ではありません。

中絶はさせたくありません、たとえ誰の子であれ命ですから。

相手の男に会うには、私自身無理があります。
絶対自分を抑えられません、毎朝その夢でうなされます。
仕事柄重機の扱いには慣れてます
見つからない様に埋めるのなんか簡単です。
埋*るとしたら相手の男ですね。

でも、私は2人の子供が犯罪者の子と呼ばれるのだけは御免です。

正直自信はありませんが、もし別れないとしたら努力しかないですね。

自分が夫として彼女の力になってやれなかった事は
自分が一番良くわかってるんです。

話を聞いた時は、本当にショックでした。
その反面、彼女がそこまで追い詰められていたという事にも
気付かされて、自分が心底情けなかった…

今夜じっくり話します、妻と。

結局話せたのは朝方でした。

・子供の事や家庭のことで悩んでいた時親身に相談にのってくれた事。
・関係を結んでしまい、もしやと思って病院に行ったら案の定だった事。
・それを伝えたところ「迎えに行きたいけど、今は無理」と言われ追求したら「保証人になっていて負債がある」、「3年間だけ待っててくれ」と言われた事。
・私(334)が初めて打ち明けられた時、「よく話してくれたな」と言った事を伝えたら、「俺の入り込む余地は無いな…」と言われ、失望した事。

その他、聞きたかった事は全部聞けました。

想いの外、予想の範囲内の男だった事も分かりました。
3人位に絞っていたんですが、的中しました。

相手は、奥さんもいて子供もいる、職場もちゃんとしたとこです。
実際話した事もあるんです、親しくはないですが。
奥さんとは、借金を返すまでの関係らしいとも聞きましたが
もうホント、その男に関しては一切興味が無くなりました。

ただ、ケジメはきっちりとります。
自分の家族として育てる以上、今後一切係わらせない様にしようと思います。

先程まで相手の男と会ってました。
資材置き場に呼び出して、何か言おうとするのを無視して
重機で黙々と穴を掘り続けました。
穴の深さが6メートル位になった頃、
彼を見ると泣きながら土下座していました。

「アンタが何を言うつもりか知らんけど、準備は出来てるから…」
「そのままと、一応袋とかに入るのどっちがいい?」
やさしく訊いたつもりですが、もう言葉になって無かったみたいでした。

「すみません、それだけは勘弁してください…」と彼が言った様な気がします
歯をガチガチ鳴らして…こっちこそ聞き取れないんだよ!

生まれてくる子供に、このことを話すつもりはありませんが
この場をお借りして一言だけ伝えたいと思います。
「あんなチンケな父ちゃんのとこに生まれなくて良かった、な」と

誤解の無い様に書きますが、指一本触れていません。

それと、私が何故妻と別れないかと言うと。
6歳と5歳の息子達が、あまりに不憫だからです。

彼女には、一生かけて罪を償って貰います、離婚はしません。

もちろん彼女を責めながら生きていく気は毛頭ありません。
本当に異常な事態にこんな決断をして、やり直すと決めたのは。
彼女にとっても、自ら拷問に等しい人生を歩むに等しい選択だと思います。

今でも、お腹の子を自分の子として育てる決意に変わりはありません。
秘密は、墓まで持って行きます。

「愛のコメント」

夫婦共々修羅の道を歩むということですか...

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